タクシー事業・ドライバーの現状|今後のタクシー業界について

昨今、頻繁に思うところがあるのが、タクシー事情です。

乗車していてヒヤリ、後ろを走行していてヒヤリ。果てはタクシー絡みの死亡事故の報道。

ドライバーの高齢化が大きな起因ではありますが、業界の置かれた厳しい現状も要因です。
タクシー業界の今を知り、未来を推考します。

 

 

タクシー事業の現状

平成14年タクシー規制緩和、平成21年タクシー適正化措置法と増やせ減らせと政策に踊らせられてきました。

公共交通機関の整備や人口の減少等、タクシー事業にプラスな材料は少ない訳ですが、収益が横ばいで推移している事業者が約半数を占めています。

 

理由としては、タクシー事業の独特な利益構造があります。簡単に説明は出来ないのですが、ざっくりと言うならば、ドライバーへの様々な負担により成り立っているとも言えます。

慢性的な人員不足ではありますが、求職者にとってタクシー業界は年齢、資格等のハードルが比較的に低い為、受け皿として就職者も多いです。

よって低賃金でも人員を確保出来ていますが短期間での離職者も多い傾向にあります。

 

 

ドライバーの現状

タクシードライバーの現状を見ていきます。

年齢構成は他業種と比べて高い傾向にあります。平均年齢は平成26年度調べで58.7歳。全業種の平均は42.9歳ですから、いかに高齢化がすすんでいるか分かります。

 

又、60歳以上が半数を占めています。

年収の平均は平成26年度調べで302万円。全業種の平均536万円と比べて低くなっています。

 

勤務の時間や日数はかなり独特なものです。平均的な勤務体系ですと1勤1休で11〜13日稼働。

1日に18時間乗務(休憩3時間以上)となります。もちろん日勤、夜勤といった短時間の勤務体系もあります。

福利厚生については、複数の営業所を持つ大手の事業者であれば、健康保険、厚生年金等はもとより、二種免許取得費用の補助や見習い期間の給与保証を行なっている事もあります。

 

 

利用者から見た側面

利用者は目的地まで安全確実に送り届けもらう対価として運賃を支払います。

ひと昔前は技量はあるが粗暴なドライバーに悩まされる事もありましたが、昨今は技量そのものが欠落したドライバーに出会う事が多々あります。

 

タクシードライバーに不可欠な技量は運転技術です。利用者はドライバーの運転に身を預けている訳ですから、当然と言えば当然です。

しかし危険な運転をするドライバーの多い事。

 

高齢化に伴い判断能力や運動能力が衰えたドライバーが増えた事や、運転技量が伴わなくても雇用条件等を優先して職に就いているドライバーもいるからです。

同じ値段で美味しいレストランとまずいレストランなら当然美味しいレストランを選びます。

 

しかしタクシー乗り場でドライバーを選ぶ事は出来ません。運に任せて自らの命をを預ける訳です。

近距離ならまだしも「空港まで急ぎで!」という時に、危なっかしい運転で地理にも疎いドライバーだったら安全も確実も担保されない状況になってしまいます。

実際、タクシーに関連する死亡事故の報道を目にする事もあります。いかなる可能性もある事を踏まえて利用する必要があるでしょう。

 

 

タクシー業界の今後

人員確保と安全確保は諸刃の刃です。今のままでは、少なからずも人員確保は出来ていますが、安全は果たして担保されていると言えるでしょうか?

運転免許更新の厳格化、採用基準の見直し等を行えば良質なドライバーの比率は上がりますが、確実にドライバーは減ってしまうでしょう。

 

国は違いますが、Black Cabの通称で知られるロンドンタクシーのドライバーは人々から尊敬される対象です。

何故なら資格試験の難易度が世界一と言われる程だからです。

 

日本ではタクシードライバーの資格=二種免許取得とも言えます。

普通免許と二種免許の取得の難易度がどれほど違うかと言うと現役に普通免許で運転(通勤、レジャー等)している人ならば、ほぼ二種免許の取得は出来ます。

 

個々の資質や努力の度合いは違えども、取得する気持ちで臨めば叶う免許です。

定年の年齢を引き上げる流れの中、タクシードライバーに年齢制限を設ける事は非現実的でしょう。

 

それならば二種免許にプラスして資格試験を採用する必要があるのではないでしょうか。

将来的に無人タクシーが走る世の中を想定した政策より、現状に即した政策が必要です。

 

 

タクシーこぼれ話

筆者はタクシーを利用する機会が月に数回程度ですが、何度か「え?」と言う事がありましたのでおまけ程度に。

 

  • 終始カーナビを操作しながらの運転で前方の信号待ち車両に追突。
  • 少し長めの信号待ちで青色に変わっても発進せず。様子を伺うと寝ていました。
  • 降車しようとした瞬間、オートバイが開いたドアに追突。筆者も怪我を負う。
  • タイヤがパンクしたが交換出来ずに応援が来るまで待たされる。
  • 一方通行道路に逆進入して取り締まり中の警察により違反キップを切られる。終わるまで待たされる。

 

などなど。タクシードライバーとしてと言うより、1ドライバーとしての資質さえ欠けているドライバーに出くわす事もあります。

さらなるスキルアップを願います。

Posted by dobutu