前立腺がんの手術、治療法|意外と多い病気?

2018年9月12日

今回は前立腺がんの最新の治療薬について紹介します。

 

前立腺がんはどのくらいの人がなるの?意外と多い?

出典:国際医療福祉大学三田病院

前立腺は男性特有の臓器で、年々増えているのが前立腺がんです。ここ最近前立腺がんの新しい薬物治療が行われるようになりました。

2015年の前立腺がんの新規患者数は推計98400人いて、男性のがんでは胃がんを抜いて最も多いがんということになりました。

 

70歳代だと4人に1人が前立腺がんになっています。ただし前立腺がんは他の主ながんと比べると進行がゆっくりなので、早期発見することで死亡することはほとんどありません。

しかし、中には亡くなってしまう方もいます。毎年約1万人の方が前立腺がんで亡くなっています。進行して他の場所に転移した場合命に関わってしまいます。

 

新しい薬は3つあって、進行した前立腺がんに使われる薬となっています。使い方によって生存期間を伸ばすことが可能となりました。

前立腺は膀胱の下にあって尿道を取り囲むようにして存在しています。がんは始め前立腺の中にとどまります。

 

それが進行していくと骨やリンパ節に転移していき、8割は骨に転移してしまいます。症状は背中や腰の痛み、脚の痺れなどがあります。

このような症状から初めて前立腺がんを見つけるといった方も少なくありません。前立腺がんの治療は進行の程度によって異なります。

 

 

前立腺がんの治療法

出典:株式会社メディコン

転移がないがんの場合の治療は「前立腺全摘除術」で取り除くか「放射線療法」で根治を目指します。根治する人は多いのですが新たに見つかったり再発することもあります。

再発や転移がんの場合はがんの増大を抑える治療や骨に対する治療を行います。がんの増大を抑える治療はホルモン治療(去勢手術、薬)や抗がん剤(薬)などがあります。

 

骨に転移すると痛みを生じることがあるので骨の破壊を抑えるデノスマブビスホスホネートという薬や放射線治療を行います。

新しい薬というのはここのがんの増大を抑えるホルモン治療や抗がん剤治療で使われます。従来のがんの増大を抑える治療は大きく分けて2段階しかありませんでしたが、これが5段階に増えました。

 

従来は去勢(精巣摘除か注射薬)か飲み薬(抗男性ホルモン薬)があって、これらの効果が不十分だったり聞かなくなった場合には抗がん剤(ドセタキセル)を使用していました(2段階)。

去勢によるホルモン治療は数年で効果がなくなってしまうことが多いので、そうなるとがんが再発しやすくなってしまいます(去勢抵抗性前立腺がん)。現在のがんの増大を抑える治療は次のようになっています。

 

  • 初回ホルモン(去勢)
  • 新規ホルモン療法(アビラテロン)
  • 新規ホルモン療法(エンザルタミド)
  • 抗がん剤(ドセタキセル)
  • 新規抗がん剤(カバジタキセル)

 

 

従来の薬に新たな薬を合わせることによって5段階の治療を行うことができるようになりました。場合によっては薬を使う順番が変わることもあります。

前立腺のがん細胞は精巣や副腎で作られる男性ホルモンで増殖します。初回のホルモン療法は去勢や補助的な薬によって男性ホルモンを抑えます。

 

しかし、次第にコレステロールなどを原料として自ら男性ホルモンを作りだしてがん細胞を増殖させていきます。つまり去勢抵抗性前立腺がんになってしまうんです。

新しい薬アビラテロンを使うと自ら男性ホルモンを作ることを止め、血液中の男性ホルモンもほぼ0にすることができ増殖を抑えることができます。

 

前立腺がんは男性ホルモンががん細胞の中にある受容体と結合することで増殖します。新しい薬エンザルタミドは受容体との結合をブロックしたり様々な過程をブロックすることができる薬です。

もう一つの薬カバジタキセルはがん細胞が増殖する最終的な過程を妨げるような働きがあります。

 

働きとしてはドセタキセルと同じものですが、がん細胞がドセタキセルへの耐性を身につけてしまっても効果があります。

つまり他の薬がすべて効かなくなっても効果に期待できるということです。この5段階にすることで増殖を抑えたり、進行を遅らせたりすることができ生存期間を伸ばすことができています。

 

アビラテロン

主な副作用は低カリウム血症、高血圧(必ずステロイドを併用)。特に要注意な人は心臓や血管の病気、低カリウム血症、肝臓病。ポイントは必ず空腹時に服用することです。

 

エンザルタミド

主な副作用は披露や食欲不振、けいれん、薬が飲めなくなることもあります。特に要注意な人はてんかんの方です。

 

カバジタキセル

主な副作用は白血球減少、好中球減少(感染症にかかりやすくなる)。特に要注意な人は感染による熱、ひどいうみが出ている人です。

ポイントは発熱した場合すぐに受診すること。手洗いうがいの徹底や生物の摂取を控えること。

費用は高額で月数万円はかかってしまいます。さらに新しい治療も進んでいて来年には実用化の期待がされています。

Posted by dobutu