骨粗しょう症を自分で診断|男よりも女に多い理由

寝たきりの原因1位は脳血管病(脳梗塞や脳内出血)で、全体の約40%、2位は老衰で約20%、3位は骨粗しょう症という骨の病気により起こる骨折で約15%に達しています。今回は骨粗しょう症について紹介します。

 

骨粗しょう症になっているか自分で診断

骨粗しょう症は、進行しても痛みなどの危険信号を発することはなく、前振りもありません。転倒して骨折した後に骨粗しょう症と分かることが多いです。

病院や保健所などで検査を受ければ骨粗しょう症や圧迫骨折の有無はすぐに判明しますが、自分でもおおよその見当はつけられます。50代以上の方は特に注意して、この自己診断をしてみましょう。

 

 

猫背になっていないか

衣服の上から見てもわかるほど背中が丸くなっていたら、背骨の複数の場所に圧迫骨折が生じている可能性があります。

特に、後ろ首の付け根から腰にかけての部分が大きく曲がっていたなら、圧迫骨折が多発していると考えられます。

猫背がわかりにくい人は、壁に背を向けて「気をつけの」姿勢で立ってみて下さい。壁にお尻だけ密着しているのに後頭部や両肩は壁から離れていれば背中が丸まっているということになります。

 

 

伸長が縮んでないか

若いころ(二十五歳前後)と比べて身長が4センチ以上縮んでいたなら、骨粗しょう症が原因の圧迫骨折の多発が疑われます。

また、年をとると背骨の椎骨と椎骨の間にはさまっている軟骨組織(椎間板)の強度や弾力性が失われ、つぶれやすくなるので身長が縮むことがあります。

 

骨粗しょう症が寝たきりの重大原因であることはそんなに広く知られていません。そこで骨粗しょう症の予防についてご紹介します。

骨の成分はカルシウムです。体内にあるカルシウムのほとんどは骨に集まり、骨の中にしっかりと詰まっています。

 

 

健康診断で「骨密度が低い」「骨量が少ない」

カルシウムが骨から抜け出し、骨がスカスカの状態になる病気が骨粗しょう症です。骨密度を測ったことのある方もいらっしゃるかと思います。

健康診断で「骨密度が低い」「骨量が少ない」などと判定されたなら、骨粗しょう症の可能性があります。

 

骨粗しょう症が進行してもろくなった部分は、外部からの衝撃に対して非常に弱くなります。例えば、階段や敷居につまずいて転んだり、布団やマットで滑って尻もちをついたりしただけで骨折してしまいます。

転んだときに体を支えようととして手をつくと、手や手首の骨が折れることもあります。また、くしゃみをしたり、中腰になって重い荷物を持ち上げたりするような比較的軽い衝撃が加わっただけでも骨折してしまうことさえあります。

 

 

骨粗しょう症で骨折しやすい部分

体のうちで骨粗しょう症の人が骨折しやすい部位は、背骨、手首、上腕骨、大腿骨(太ももの骨)のつけねなどです。

背骨の場合は、垂直に力が加わったことによる圧迫骨折がほとんどで、背骨の胸の部分(胸椎)と腰の部分(腰椎)の境目あたりに多く起こります。

 

多くの場合、骨折すると激痛や腫れが生じますが、骨粗しょう症の骨折では軽い疼痛(うずくような痛み)しか感じないことがあります。

特に背骨の圧迫骨折では、痛みの程度が軽いために気付かない人も3人に2人くらいに割合でいます。背骨や太ももの付け根などの骨折がきっかけで、車いすの生活や寝たきりになってしまうことが少なくありません。

骨折の再発を恐れたり、治療が長引いたりして体を動かさないでいると筋力が低下し、自力では歩けなくなってしまいます。なので骨粗しょう症で寝たきりになる人が多いのです。

 

 

骨粗しょう症が男性より女性に多い理由は?

骨粗しょう症は50代以降の高齢者に多く見られる病気です。性別では圧倒的に女性が多く、男性は女性の3分の1~4分の1程度と言われています。

女性の骨粗しょう症は、閉経を迎える50代から急増し、60代では約3割、70代では約4割以上、80代では5割以上の人が骨粗しょう症になっているというデータがあります。

 

骨は常に古いものが破壊され、新しいものが作り出されています。破骨細胞という骨に存在する細胞が、古い骨を破壊します(骨吸引)。

一方で、骨芽細胞の働きで新しい骨が作られています(骨形成)。骨吸収と骨形成のバランスが良好に保たれていれば、骨には十分なカルシウムが蓄えられ、折れにくい丈夫な骨が維持されます。

 

破骨細胞の働きを抑制する一方、骨芽細胞の働きを活発にさせる作用を持つのが、エストロゲンという女性ホルモンです。

エストロゲンは閉経によって激減します。すると、急速に骨吸収が高まって、骨の破壊が進むのに対し、骨の形成が追いつかず骨粗しょう症が引き起こされるということです。骨粗しょう症の危険があるかどうかは、簡単な計算で求めることができます。

 

 

骨粗しょう症の計算方法

体重から年齢を引いて0.2をかけて下さい。算出された答えがマイナス4未満なら骨粗しょう症の可能性が考えられるので、骨密度測定を受けることをお勧めします。

Posted by dobutu