過敏性腸症候群の病院での治療法の種類について

過敏性腸症候群は治療によって治すことが可能な病気です。過敏性腸症候群は様々な要因があるためその人にあった治療を行っていきます。今回は過敏性腸症候群の治療法について紹介します。

 

過敏性腸症候群の治療方法

過敏性腸症候群の主な治療法は次の通りです。

  • 生活習慣の改善
  • 食事指導
  • 薬物療法
  • 心理療法

これらを患者さんによって組み合わせながら治療を進めていきます。

 

 

生活習慣の改善

過敏性腸症候群の原因はストレスや敏感になった腸なので、まずは生活習慣の改善を行っていきます。そこでオススメなのは運動です。

有酸素運動を週に3日から5日を3ヶ月行った場合、運動前に比べて症状が大きく改善されていました。

 

他には基本的な生活のリズムを整えます。就寝、3度の食事、就寝の時間帯を毎日同じ時間にするように心がけるようにします。

十分な睡眠、休養がとれるとストレスの影響を受けにくくなります。

 

 

食事の指導

控えるべき食品と積極的の摂るべき食品を指導していきます。控えるべき食品は低FODMAP食というものです。

FODMAPというのは単糖、二糖、オリゴ糖、多糖の一部で、これらを控える食事です。控えるべき食品は、

  • 加工食品の一部(ソルビトール、マンニトール、果糖、乳糖を含む)
  • 小麦
  • 玉ねぎ
  • カシューナッツ
  • ピスタチオ
  • 牛乳などの乳製品
  • ひよこ豆
  • レンズ豆

 

これ以外の食品にも含まれているものはあるので、含まれているかどうかは食品表示を確認しましょう。

このような糖の一部は腸の中で発酵して腹痛、下痢、お腹が張った感じを引き起こすことが最近明らかになりました。

 

過敏性腸症候群は腸が敏感になっているので少しの発酵でも症状が出やすくなっています。この糖類を含む食べ物を控えることで症状を改善することができます。

ただし全く食べてはいけないということではなく、今までたくさん食べていたのであれば量や頻度を減らしたりするだけでも構いません。

他に控えた方が良い食事は、

  • 脂質の多い食事
  • コーヒー
  • アルコール
  • 香辛料

これらは症状を悪化させるので控えた方が良いです。逆に積極的に摂った方が良い食事は、

 

  • タンパク質(肉、魚)
  • 水溶性食物繊維(アボガド、おくら、キノコ類、海藻)
  • 乳酸菌・ビフィズス菌(ヨーグルト)

 

キノコ類と海藻にはFODMAPが含まれているものもあるので、調子が悪くなった場合は摂るのをやめましょう。

乳酸菌、ビフィズス菌は腸内の環境が整えられ、改善が期待できます。食べるものに気を遣いすぎてストレスを溜めてしまっては本末転倒です。無理のない範囲で続けるようにしましょう。

 

 

薬物療法

生活習慣の改善や食事指導で改善が見られない場合、下痢や便秘を速やかに止めたい人には薬物療法を行います。

下痢の症状が強く見られる人にはセロトニン3受容体拮抗薬というものが処方されます。

 

ストレスによってセロトニンが強く放出されるので、セロトニンの作用を抑えることで下痢や腹痛などの症状を改善させることができます。

この薬は最近まで男性しか使用することができませんでしたが、2015年の5月から女性も使用することができるようになりました。

 

便秘の症状が強く見られる場合は粘膜上皮機能変容薬(ルビプロストン)というものが処方されます。

この薬は日本で32年ぶりに登場した便秘の新薬です。便を柔らかくして排便を促す薬です。

 

他には消化管運動調節薬、乳酸菌製剤、高分子重合体が使われ、症状が改善されない場合は下痢には止痢薬、便秘には下剤や消化管運動促進薬、腹痛には抗コリン薬を使用します。

それでも治らない場合は脳に効く薬を使用します(抗うつ薬や抗不安薬)。これらはストレスを減らすことで症状を緩和させます。

 

 

心理療法

  • 弛緩方
  • 催眠療法
  • 認知行動療法

 

など様々な方法で改善していきます。認知行動療法だと破局思考を修正したりします。ストレス社会なのでストレスは避けては通れないものとなっています。

ストレスを肯定も否定もしない能力を身につけることが重要になってきます。

仕事の時間が多くなってしまうのは仕方ないことですが、自分の時間を確保することで症状が改善することもあるので、本来の自分に戻る時間を作ることをオススメします。

  • 散歩
  • 呼吸法
  • 瞑想
  • 座禅

このように自分にあった方法を見つけて本来の自分に戻る時間を確保しましょう。

Posted by dobutu