腎がんの症状・原因・検査・治療法について

腎臓のがんはいわゆる尿を作るところからできる腎がんと、尿ができて集められて尿管から膀胱に運ばれる粘膜にできる腎盂がんがあります。その中でも数が多い腎がんの症状、原因、検査方法、治療などについて紹介します。

 

腎がんとは?

出典:腎臓と泌尿器の病気の検査

腎がんの患者数は増えてきていて、1975年から2011年までで約12倍にもなります(腎盂がん含む)。

腎がんが増えているのは間違いありませんが、検診などで早期に発見して治療できる患者が増えてきているとも言えます。

 

腎臓は肋骨あたりの背中側にあり左右に1つずつある臓器です。血液をろ過して尿を膀胱に運び込む働きがある臓器です。

腎臓の中で腎皮質という部分があり動脈から尿をろ過して、その尿を原尿というのを再吸収して濃くしていきます。その再吸収していくところを尿細管と言います。尿細管でがんができるものが腎がんです。

 

 

腎がんの症状

 

早期の腎がん

腎臓の中にとどまっている早期がんの場合はほとんど症状はありません。

 

進行した腎がん

血尿や腹部のしこり、痛みなどの症状があります。

 

 

 

腎がんの原因

  • 肥満
  • 喫煙
  • 高血圧
  • 環境(石油由来の有機溶媒・カドミウム・アスベスト)
  • 遺伝
  • 透析治療

肥満は約4倍のリスク、家族に腎がんの人がいる場合若くしてなることもあります。

腎不全になって10年以上透析治療を受けている方は20〜60倍もリスクが上がると言われています。

 

透析しているから腎がんになる訳ではなく、透析しなければいけないほど腎臓が悪く体の中に毒素が溜まってしまうということが腎臓にがんを発生させる原因となります。

適度なアルコールや野菜などは腎がんのリスクを下げます。アルコールは利尿効果があるので、排尿を促して尿の毒素を薄くする効果があります。

 

 

腎がん検査方法

超音波検査

受診者の70%は無症状の段階でこの検査を受診しています。

 

CT検査

体を輪切りにしてみるもので、造影剤を静脈から注入すると本来白く染まるものがまばらになったりします。

造影剤を使える人使えない人がいるので、この検査を受けられない人もいます。その場合MRI検査を行う場合もあります。

 

 

腎がんの治療

転移のないもので最も効果のあるものは手術です。以前はがんができている側の腎臓、腫瘍ごと全摘出する手術が主流でしたが、4センチ以下の早期のがんの関しては腎臓を部分的に切除するのが最近の治療法です。

手術の種類には開腹、腹腔鏡手術、ロボット支援手術があります。開腹というのは昔ながらの手術方法で、腹腔鏡手術はお腹に穴を開けて炭酸ガスでお腹を膨らまし、内視鏡をやハサミを入れて部分的に取っていく手術です。

 

ロボット支援手術とは3次元で見ながら遠隔手術です。これは保険適用ではないので治療費が高くかかってしまいます。

一般的にがんの転移の治療には抗がん剤を使用しますが、腎がんが他の臓器に転移してきた場合は少し違ってきます。

 

手術

抗がん剤が効かないので手術でとれるものをとります。

 

免疫療法(サイトカイン療法)

免疫を高めるもので、15〜18%の効果があり、欧米人より日本人は効果が高いと言われています。

 

分子標的治療薬

がん細胞特有の分子を狙い撃ちするもので、抗がん剤ほど副作用はありません。ただし、がんを死滅させる薬ではないので、進行を遅らせるものと思ってください。

 

放射線治療

 

免疫チェックポイント阻害剤(承認申請中)

新しい免疫療法で、がん細胞というのは免疫細胞から自分の身を守るために攻撃しないように止める機能があります。

その止めるのをブロックすることによって免疫細胞が攻撃してなくしていく治療方法です。

Posted by dobutu